会計事務所は未経験でも転職できるか

会計事務所は常に求人を出しているわけではない

会計事務所は、一般企業のように毎年新卒採用や中途採用をしているわけではありません。常に求人を出している事務所は少ないでしょう。転職をするためには、中途採用などの募集を探す必要があります。

未経験者が会計事務所へ転職することは可能です。さらに、会計事務所が募集しているタイミングを見逃さないことで、転職できる可能性が高まります。また、採用に有利な資格や知識などを持っているといいでしょう。

税理士試験は、毎年8月頃に行われます。つまり、会計事務所の求人は、試験後の夏から秋にかけてが増える時期です。この時期は、経験者も転職活動をする場合があるでしょうから、未経験者が採用されるためには、スキルや意欲などのアピールポイントを伝えることが大切です。

未経験者が会計事務所に採用されるポイント

未経験者が会計事務所で採用されるためには、税理士試験の1~2科目は合格しているといいでしょう。

税理士になるためには、5科目に合格することが必要です。しかし、全てを一度に合格しなくてもよく、1科目ごとに受験することもできます。つまり、多くの人が税理士になる前から会計事務所で働き、働きながら試験を受けているのです。

税理士になっていなくても、1~2科目に合格していれば、未経験でも採用されやすくなります。また、多くの科目に合格している人は、税理士資格を取得するためのやる気や意欲があると判断されるでしょう。

会計事務所では、知識や経験だけでなく意欲がある人を求めているので、採用の可能性が高まります。

「簿記論・財務諸表論」の2科目は、税理士試験で最初に取得するであろう科目です。会計科目として、税理士試験の必修科目になります。つまり、この2つに合格していないと、税理士にはなれません。

その他の科目は、働きながら取得していく人も多いです。簿記論と財務諸表論の知識がある人は、ない人に比べて即戦力になります。未経験で転職をする場合は、簿記論や財務諸表論を理解しているなどの強みがあるといいでしょう。

転職の理由を明確にしておくことも大切です。

もし、他の会計事務所にいた場合は、今までしていた業務などを説明し、「他に挑戦したいことがある」「キャリアアップしたい」などを伝えるといいでしょう。他の業種から転職する場合は、「なぜ会計業務に魅力を感じたのか」などを伝えます。

転職理由は、採用で重要視する項目なので、しっかりとまとめておくことが大切です。

今までの職歴や転職の経歴、持っている資格などは、論理的に話せるといいでしょう。未経験者は現時点でできる業務は少ないかもしれませんが、その場合、自分のスキルなどをアピールすることで、好印象になることもあります。

社会人経験があることも、採用には有利です。従業員はビジネススキルを持っていることが重要で、クライアントとのコミュニケーションや態度に注意しなければなりません。そのため、新人教育をして、ビジネスのマナーやルールを指導しています。

社会人経験があり、新人教育を省略できる場合、それらにかかるコストを削減することができるでしょう。社会人経験のある未経験者は、実務経験がなくても実務以外で即戦力になることもあります。よって、社会人経験の有無は、採用で重要視されている項目なのです。

未経験でも、会計事務所でアルバイトをしている人もいます。アルバイトで働いていた人は、未経験の転職希望者に分類されますが、会計事務所での働き方や業務の知識があります。

面接の時に、アルバイトをしていたこと、その時に得た知識などをアピールすると、採用に有利です。会計事務所で働きたい場合、正社員ではなくてアルバイトから始める人もいます。アルバイトから、正式に採用されることもあるでしょう。

会計事務所に転職する年齢の目安とは?

未経験者が会計事務所に転職する場合、年齢制限はありません。しかし、年齢は若ければ若いほどいいとされています。20代~30代までだと、採用されやすいでしょう。具体的には、20歳~25歳は、最も転職で有利な年代です。実務経験がなくても、意欲や将来性を見込んで採用されます。1科目でも税理士試験に合格していれば、転職で有利になるでしょう。

26歳~35歳は、未経験でも採用の可能性があります。しかし、他の職業から転職する人も多く、社会人経験が求められるでしょう。未経験者でも、2~5科目の税理士試験に合格しておくと有利です。20代で働き始めた人とはスキル面で差ができてしまうため、未経験でも知識を備えておく必要があります。36歳以上になると、未経験での採用は難しめです。採用されることもありますが、税理士試験に合格していることや社会人経験・マネジメント力などが求められます。

転職をするときは会計事務所の規模も重要視しよう

未経験者が会計事務所に転職する時、採用のされやすさも重要視するといいでしょう。

従業員が5人以下の小規模事務所や15人程度の中規模事務所では、求人募集をしていない可能性があります。また、採用人数が少ないため、未経験者を雇うことに消極的です。新人教育へのコストが少なく、十分に学ぶことはできないかもしれません。採用されたとしても、雑務が多いでしょう。

つまり、小規模や中規模の会計事務所では、未経験者の転職はしにくいかもしれません。

従業員が15人~50人ぐらいの中堅事務所では、未経験者の採用を積極的に行っています。数人を採用しているので、未経験者でも選ばれることがあるでしょう。新人教育にも力を入れていて、早い段階から業務に携わることができます。

従業員が50人を超える大規模事務所でも、未経験者の採用に積極的です。十分な教育もあり、未経験者が安心して働ける環境が整っているでしょう。指導者とマンツーマンになって、実務を経験することもできます。

急成長事務所という、規模を急激に拡大している会計事務所では、最も未経験者の採用に積極的です。クライアントも増え続けているため、多くの人材を求めています。仕事量が多いので、活躍できるチャンスがあるでしょう。

急成長事務所では、キャリアより将来性や意欲を重要視しているところが多いです。新人教育にも力を入れていますが、多くの業務を実践しながら、知識と経験を積むようになります。

未経験者が会計事務所を見つける時に確認しておくこと

未経験者が転職先を見つける時には、その会計事務所の主な業務を確認するといいでしょう。

規模は同じでも、主としている業務が異なる場合もあります。具体的に働きたい業務を考え、その業務に強い会計事務所を選択するといいのです。

例えば、小規模会計事務所の場合、記帳代行などが多いかもしれません。「大手のクライアントに携わりたい、コンサルティングがしたい」などの希望がある場合は、自分が身に付けたい業務を主にしている会計事務所にするべきです。

会計事務所は、教育機関や医療機関など特定の業界に携わっていることもあります。よって、特化したものが将来の志望に沿っているかも確認するといいでしょう。

就業規則が機能しているかも重要視するところです。

一部の会計事務所では、就業規則が機能していない可能性があります。繁忙期は仕事が忙しく、残業が多いかもしれません。残業時間やそれに伴う手当が妥当かを、確認するといいでしょう。

働きながら税理士試験の勉強をする人も多いので、就業時間や残業時間に関しては、しっかりと把握しておくべきです。試験を受ける人は、勉強と業務を両立できる環境かを確認して、会計事務所を選択するといいでしょう。

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